暗い背景に赤く光る「HTTP/2ボム」の文字と、崩壊するサーバーラックのイラスト。データの流れが爆発で遮断されている。
暗い背景に赤く光る「HTTP/2ボム」の文字と、崩壊するサーバーラックのイラスト。データの流れが爆発で遮断されている。

HTTP/2ボム攻撃の実態が明らかになり、この話題を追う技術関係者と見たい文脈が少し見えてきます。

「HTTP/2ボム」でサーバー即ダウン 記事の流れと主な事実

2026年、新たなサイバー攻撃手法「HTTP/2ボム」が発見されました。この攻撃は、HTTP/2プロトコルの仕組みを悪用し、わずか1バイトのデータでサーバーのメモリを数千倍に膨張させる「HPACK圧縮増幅攻撃」と、応答を完了できないようにする「フロー制御ウィンドウ操作」を組み合わせたものです。攻撃により、脆弱なWebサーバーは数秒以内に利用不能になります。家庭用の100Mbps接続でも攻撃可能で、Apache httpdやEnvoy、nginx、Microsoft IISなど主要サーバーソフトウェアが影響を受けます。

研究チームは、OpenAIのコーディング支援AI「Codex」を活用してこの攻撃の組み合わせを発見しました。実際のテストでは、Envoy 1.37.2は約10秒で32GBのRAMを消費し、Apache httpd 2.4.67は約18秒、nginx 1.29.7は約45秒、IIS(Windows Server 2025)は約45秒で64GBのRAMが枯渇しました。この攻撃の要素単体は既知でしたが、両者を組み合わせたことで極めて高い効果が生まれた点が新たな脅威です。

現在、Apache、nginx、Envoyは修正済みですが、Microsoft IISとPingora向けのパッチは未定です。対策として、HTTP/2の無効化や、ヘッダー数制限を設けたプロキシ・ファイアウォールの導入が推奨されています。今後、クラウドサービスや大手Webサービスへの影響拡大が懸念されています。

主な事実

  • 2026年6月、OpenAIのCodexを用いて「HTTP/2ボム」と呼ばれる新たな攻撃手法が発見された。
  • 攻撃はHPACK圧縮増幅とフロー制御操作を組み合わせ、1バイトのリクエストで数千バイトのメモリ消費を引き起こす。
  • 家庭用PCでも攻撃可能で、Apache、nginx、Envoy、IISなど主要サーバーが影響を受ける。
  • Envoy 1.37.2は約10秒で32GBのRAMを消費、Apache httpd 2.4.67は約18秒、IISは約45秒で64GBに到達。
  • Apache、nginx、Envoyは修正済みだが、Microsoft IISとPingora向けパッチは未定。
  • 対策としてHTTP/2の無効化や、ヘッダー数制限付きプロキシの導入が推奨されている。

Cantoのビジュアルニュース解説です。制作にはAIツールが補助的に使われることがあります。 編集方針