
深海の未知なる生態系に光を当てた今回の発見は、この話題を追う同僚や生物学に興味を持つ友人と共有したい文脈を持っています。

ブラジル沖の深海で31種の新種発見 記事の流れと主な事実
2025年4月、国際研究チームがブラジル沖の南大西洋・中層水(水深200〜1000m)で2週間の深海探査を行い、31種の新種を発見しました。調査船に搭載された遠隔操作型潜水艇ROVサバスチャンには、MBARIとJAMSTECが開発した観察機器が組み込まれ、生物を海中で生きたまま観察・記録することができました。これにより、従来の捕獲・保存方法では損なわれがちだった深海生物の特徴を正確に捉えることが可能になりました。
発見された新種には、黄金色の触手をなびかせて泳ぐクダクラゲ、赤いクラゲを丸ごと食べるカンテンダコ、複眼の構造がハニカム状に整然と並ぶ端脚目など、まるでSF映画に登場するような奇妙な生き物たちが含まれています。特に注目されたのは、単細胞でありながら肉眼で見えるほど巨大なライザリアや、副脚から黄色い発光物質を放出するオヨギゴカイなど、既存の生物学の常識を覆す特徴を持つ生物たちです。
今回の探査では、東北大学を含む国際チームが参加し、シュミット海洋研究所の主導で行われました。船上に設置された共焦点顕微鏡Squidを用いて、生きたままの単細胞生物の内部を3D撮影することに世界で初めて成功した点も、大きな技術的進展です。遺伝子解析と組み合わせることで、新種の確認プロセスが従来の数十年からわずか数日へと短縮されました。
主な事実
- 2025年4月15日から30日にかけて、ブラジル沖の南大西洋で2週間の深海探査が行われた。
- 国際研究チームは、中層水(水深200〜1000m)で新種31種を発見した。
- 発見された新種にはクダクラゲ7種、クラゲ9種、クシクラゲ7種などが含まれる。
- 遠隔操作型潜水艇ROVサバスチャンに搭載されたDeepPIVやEyeRIS、JAMSTECのシャドウグラフカメラで、生物を傷つけずに観察した。
- 船上での共焦点顕微鏡Squidによる生体内部の3D撮影に世界で初めて成功した。
- 従来数十年かかっていた新種の確認が、遺伝子解析と組み合わせて数日で完了するようになった。
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