DNAとRNAの新しい合成手法を説明する図解。分子構造と反応プロセスが視覚化されています。
DNAとRNAの新しい合成手法を説明する図解。分子構造と反応プロセスが視覚化されています。

DNA合成の工程が簡素化される動きで、この技術に注目する研究者や製薬関係者と見たい文脈が少し見えてきます。

DNAを高速合成する新手法開発 記事の流れと主な事実

徳島大学と徳島文理大学の共同研究グループが、DNAやRNAをより簡便かつ高速に合成する新しい化学合成法を確立しました。従来のホスホロアミダイト法では、反応性の高い三価リン(P(III))を用いるため、安定性の問題や、鎖伸長ごとにリンを酸化する手間が課題でした。今回の研究では、五価リン(P(V))型の新しいビルディングブロック「ヌクレオシド 3′-ホスホロフルオリダート [P(V)–F]」を開発。この物質は安定性が高く、シリコン系添加剤で活性化することで、酸化工程を経ずに高速な鎖伸長が可能になりました。

主な事実

  • 徳島大学の三原菜那大学院生、田良島典子准教授、南川典昭教授らの研究グループが新しいDNA/RNA合成法を開発した。
  • 新しいビルディングブロック「ヌクレオシド 3′-ホスホロフルオリダート [P(V)–F]」により、酸化工程を省いて高速な鎖伸長が可能になった。
  • 標準的な自動合成装置を用いて10量体、12量体、20量体の合成に成功し、DNAだけでなく化学修飾RNAへの応用も示された。
  • 本成果は2026年6月19日に『Journal of the American Chemical Society(JACS)』オンライン版に掲載された。
  • 研究はJST創発的研究支援事業やJSPS科研費などによって支援された。

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